Windows11のポートフォワーディング(ポート転送)設定でネットワークプリンタへ接続

2021年9月のWindows Updateで配信された更新プログラムで、職場のクライアントPCから共有プリンターでの印刷ができなくなっていました。
あまり印刷を使わないのでそのまま放置していましたが、どうしてもカラー印刷が必要になったのでネットワークプリンタへのポート転送で対応することにしました。
この記事では、Windows 10・11でのポート転送とネットワークプリンタへの接続手順を記録として公開しています。
ネットワーク構成

職場の都合で、クライアントPCから直接インターネットに繋がっていません。
おかげで、クライアントPCにWindows Updateを適応すれば解決できるのですが、いまだに不具合が起きたままになっています。
- KB5005565に印刷ができなくなる不具合。対処方法あり [Update 2: 脆弱性に影響しない恒久的解決策判明]
- 【緊急】9/16あたりから共有プリンターの印刷ができない【Win10】
- https://faq2.epson.jp/web/Detail.aspx?id=52608
かといって、ホストPCはインターネットに接続されているためレジストリ変更やロールバックで脆弱性対策を無効にはしたくありませんでした。
解決策
基本的にはルータ越えのプリンタ接続と同じです。
クライアントPCからホストPC宛てに送ったデータを、そのままプリンタに転送して印刷します。
Windows10・11のポート転送
netsh
netshでポート転送の追加
>netsh interface portproxy add v4tov4 listenaddress=○○○○ listenport=○○○○ connectaddress=○○○○ connectport=○○○○
今回はIPV4しか使っていないので「v4tov4」だけ設定しています。必要があればv6tov6等も追加してください。
listenaddressにはホストPCが待ち受けをするIPアドレス(有線LANのインタフェース:192.168.1.1)、connectaddressは転送先のIPアドレス(プリンタ:192.168.2.9)を入力します。
ポート番号は、今回はRAW印刷のため9100を指定します。
確認
>netsh interface portproxy show v4tov4
ipv4 をリッスンする: ipv4 に接続する:
Address Port Address Port
--------------- ---------- --------------- ----------
192.168.1.1 9100 192.168.2.9 9100
入力を間違えてもそのまま待ち受けポートになったので、必ず確認する事をおすすめします。
間違えていた時
ipv4 をリッスンする: ipv4 に接続する:
Address Port Address Port
--------------- ---------- --------------- ----------
192.168.1.1 9100 192.168.2.9 connectport9100
「=」をつけ忘れていたので、一度削除してから追加しなおしました。
参考サイト
Windwosファイアウォール設定
Windowsファイアウォールが許可されていない場合は、新規にルールを追加します。
長くなったので別記事にしています
クライアントPCの設定
最初に接続したいプリンターのプリンタドライバをクライアントPCにインストールします。
共有プリンターを設定した際にプリンタドライバもインストールされていたので、今回は特に何もしていませんが、必要に応じてインストールしてください。
クライアントPCでネットワークプリンタの設定
こちらも、長くなったので別記事にしています。
まとめ
単純な方法ですが、プリントアウトするだけなら困る事は無くなりました。
注意点としては、ポートフォワーディングの設定をするWindows PC(ホストPC)から「ネットワーク接続されているプリンター」であればどんなプリンターでも適応できますが、USBケーブル等で「直接接続されている」プリンターでは印刷できないので注意してください。
USBケーブルで接続されているプリンターに対しては、共有プリンターの不具合を解決する必要があります。
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