【ミニPC】小型で低価格 BMAX B1 /Plusのベンチマークテストと現実的な使い方
2022-02-24
BMAXはノートパソコンやミニPCのラインナップが多く、中でもBMAX B1は一番価格の低いミニPCです。うちでは子どもの練習・学習用のPCとして使っています。
Amazonの総合評価(2022年2月時点)は星3.6、項目別評価では静音性:星4.5、軽さ:星4.3、Wi-Fi接続:星4.2、使いやすさ:星2.6と、静音性や軽さの評価は非常に高いです。
使いやすさはやや評価が低いですが、用途を絞れば必要十分とのことです。今回は、低価格PCを実際に使うにあたって各種ベンチマークテスト(PCMark 10 Express、Cinebench、Geekbench5)の結果と使用感から最適な使い方を評価しました。
2023年時点では、子ども用機としてもBMAX B1をあまり使わなくなったので実験機としてUbuntu Serverをインストールして使うようになりました。
BMAX B1 /Plusの値段とスペック
ここではBMAX B1 Plusのスペックも載せていますが、評価はBMAX B1で行っています。
Amazonは品切れの場合も多く、商品自体はBanguudの方が安定して販売されています。また、値段は記事作成時点の販売価格を記載しています。
スペック上の大きな違いはメモリ容量で、BMAX B1 Plusは6GBとBMAX B1の4GBから大幅に容量が増えています。現在のWindwos10ではメモリ4GBではシステムとブラウザの起動だけで余裕がなくなるため、2GBの容量増加は大きなメリットです。
BMAX B1
値段:14,000円前後(Amazon)、16,000円前後(Banguud)
- 重さ:240 g
- プロセッサー:Celeron N3060(2コア 2スレッド)
- メモリ:4GB DDR3
- ストレージ:64 Gb(eMMC)
- GPU:Intel HD Graphics 400
- 映像出力:1 x HDMI、1 x VGA
- インターフェース:ギガビットLAN、USB3.0 x 2、USB2.0 x 2
- 無線LAN:2.4 G & 5 G(802.11ac), Bluetooth 4.2
- OS:Windows10 Professional
BMAX B1 Plus
値段:17,000円前後(Amazon、Banguud)
- 重さ:680 g
- プロセッサー:Celeron N3350(2コア 2スレッド)
- メモリ:6GB DDR3
- ストレージ:64 Gb(eMMC)
- GPU:Intel HD Graphics 500
- 映像出力:1 x HDMI、1 x VGA
- インターフェース:ギガビットLAN、USB3.0 x 2、USB2.0 x 2
- 無線LAN:2.4 G & 5 G(802.11ac), Bluetooth 4.2
- OS:Windows10 Professional
メモリ容量とCPUの違いでBMAX B1 Plusがやや値段が高くなっています。実際の使用感には大きな差が出ないと思うため、この価格帯で選ぶならBMAX B1を購入する方がコストパフォーマンスは高くなります。
どちらにしてもディスプレイ・キーボード・マウスは必要になりますが、ディスプレイはVGA出力もあるため古いディスプレイも再利用できますし、HDMIでテレビに繋ぐこともできます。
ベンチマークテスト(BMAX B1)
PCMark 10 Express
このクラスのPCでは、元々ゲームや動画編集など負荷の大きい処理は難しいためベンチマークテストはPCMark 10 Expressを使いました。
- PCMark 10 Expressスコア:1115
- Essentials:2601
- Productivity:1307
スペック通りの結果ですが、思っていた以上にEssentialsのスコアは奮闘しています。とは言え、快適に使える目安の3000は下回っています。
Cinebench R23
Multiスコアしか計測していませんが、361 ptsとこちらも性能相応です。ベンチマーク自体もとても時間がかかりました。
Geekbench 5
CPU Benchmark
Compute Benchmark
CPU BenchmarkのスコアはCinebenchと同様に高くはありませんが、Compute BenchmarkはCPUのスコアを考えると検討しています。PCMark 10のEssentialsと同じ傾向です。
実際の使用感
うちでは子ども練習・学習用に使えるPCとして使っているため、ブラウザでの調べものやタイピング練習、Scratchを使ったプログラミングが主な用途です。
上記の用途に関しては特に動作に不満も無く、静音性も高いため満足して使えています。YouTubeの動画も問題無く再生できますが、再生開始までや動画の途中をスキップすると再開までは多少待つ必要があります。
LibreOfficeの使用では、Writerでの文字入力は大きな不満なくできます。ですが、Calcで大量の計算や、Impressの使用はスムーズとは言えないため、オフィスソフトを快適に使うのは難しいです。また、Zoomなどのオンライン会議も、Zoomを使うだけなら大丈夫ですが、同時にブラウザで検索しながらになると音声が途切れる事があります。
また、Windowsアップデートが始まると動作が極端に遅くなるため、毎日起動しない場合は使う前にアップデートが終わるまで待つなど、運用に工夫が必要になります。
結論
BMAX B1 /Plusはシングルタスクで軽い操作を行うには必要十分な性能ですが、複数の作業を同時に行うような用途には向いていません。ですが、価格が安いため子どもが練習用に使うファーストPCが一番合理的な使い方だと思っています。
OSがWindows10 Professionalのためリモートデスクトップで作業はできますが、正直スマートフォンの方が速いです…。
ベンチマークテストはとても低い結果ですが、シングルタスクで使用する分にはスコアよりも快適に使用できています。ただ、注意点としてはWindows11はインストールできないため、14,000円で約3年間の使用と割り切りが必要になります。
・子ども用に低価格で保証付きのPCを探している人
・テレビの動画再生専用機など特定用途だけに使うPCを探している人
・PCに詳しくない方
・画像や動画も扱いたい方
その他の売れ筋ミニのコストパフォーマンス比較
現在では最もコストパフォーマンスが高いものはCHUWI LarkBox Proで、Bmax B1同様1万円台から購入できる低価格ながらオフィスワークなら不満無く使える性能が魅力です。
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