【子どものスマホ】小学生のスマホはどうしてる?持つ子が増える中での保護者の注意点と費用を抑える持たせ方。
・令和3年度までの3年間で小学生の専用スマホ所有率は急増!低学年の所有率も高くなっています。
・と、なると、小学生でもスマホを欲しがるのは当たり前になりそうです…。
・その上で、保護者として注意する事や渡す時期、現実的に費用を抑える持たせ方を紹介しています!
キッズケータイのスマホタイプも、実際の機能は一緒のためここでは同じスマートフォンとして取り扱っています。
長男(小6)のスマホデビュー
長男が塾に通い始めたので、緊急時の連絡用としてスマートフォンを持たせることになりました。
ちょうど誕生日で12歳になったのでお祝いも兼ねてます。
正直、40代の父親からするとちょっと早いかとも思いますが、最近は近所でもスマートフォンを持っている子ども(小学生)をよく見かけるようになりました。
で、実際のところはどうなんだろう?と思い総務省:⻘少年のインターネットの利⽤状況で調べてみてびっくり。
世間の小学生のスマホ事情
3年間でインターネット利用にスマートフォンを使っている小6(12歳)で、子ども専用のスマホを使っている割合が55.7%(令和元年度)から84.8%(令和3年度)と急増していました。
*端末だけの契約していないスマートフォンは別に集計されているので、ここでは回線契約を結んでいるスマートフォンとしています。
そりゃ、最近よく見かけるはずです。
もちろん12歳だけでなく小学生全般(7歳以上)で子ども専用スマホの使用率は上がっています。
40代父親、6年生でも早いと思っていたのは勘違いだったようです…。
加えて、GIGAスクール構想もあって小学校では1人1台の端末を使っているので、当然、流れが変わるとは考えづらいです。
となると、小学生がスマホを欲しがるのは当たり前と言う前提で、保護者として注意が必要な事や、専用スマホを渡すタイミングを考えた方が良さそうです。
それに、現実問題として通信費も必要になります。
この記事では、小学生がスマホを持つ流れは仕方がないとして、その上で保護者が知っておいた方が便利な事や渡すタイミング、また、渡すとしても費用を抑える方法についてご紹介しています。
小学生のネット利用状況
まずは、小学生がインターネットを「何のために」利用しているかです。
スマートフォンなのでネット以外の通話機能もありますが、情報元が先ほどの総務省:⻘少年のインターネットの利⽤状況のためネット利用状況です。
とは言え、必要時以外の通話は大人でも減っているので、ネット利用状況だけで概要を把握するのは十分だと思います。
高学年(10歳以上)
学年や性別によって変わる部分はあると思いますが、上から「ゲームをする」「動画を見る」「検索する」となっています。
スマートフォンでは「投稿やメッセージ交換をする(SNS)」が46.4%と半数近くになっていますが、中学生に比べるとかなり低い利用内容です。
「検索する」の中にはわからない事の調べものも含まれているとは思いますが、小学生の「勉強をする」利用率がいずれかの機器では55.8%に対してスマートフォンでは17.2%と、スマートフォンが勉強に使われる事は少ないようです。
低学年(9歳以下)
低学年では「動画を見る」「ゲームをする」に次いで「勉強をする」が入っています。知育アプリの使用も含まれていることと、他の項目の利用率が高くないためだと思いますが、ネットの有効な使い方と思う結果です。
専用スマホのメリット・デメリット
利用状況を踏まえて、改めて小学生が専用スマホを持つメリットとデメリットを「保護者の目線で」考えます。
あくまでもスマートフォンを持つメリットとデメリットのため、「勉強時間が減る」など約束事で回避できる内容は含めていません。
結論から先に言うと、保護者のメリットって特にありません…。
メリット
すぐに連絡が取れる・居場所がわかる
回線の繋がっているスマートフォンのため、塾や習い事で何かあってもすぐに連絡が取れるのは大きなメリットです。
ただ、小学生が学校に持っていく場合、フィーチャーフォン(ガラケー)タイプのキッズケータイは良くても、スマートフォンを持っていく事は禁止の事もあると思います。
その場合は、一番頻度が多い通学中はどうする?ともなります。
必要に応じたアプリを使える
最近では塾でも家庭学習用のアプリを作っている場合もあるため、有用なアプリを自由にインストールできる事はスマートフォンのメリットです。
また、費用にも関わりますが、音声通話は「LINE通話」や「Skype」を使う方が費用は抑えられます。
子どもが満足する
保護者にとってのメリットではありませんが、子ども自身はスマートフォンを持たせてもらう事で喜んだり満足するので、一緒に約束事を決めても守りやすくなるとは思います。
デメリット
費用が必要
当然、スマートフォン本体に加えて回線費用が必要になります。
詳細は下記に記載していますので、そちらをご覧ください。
トラブルに巻き込まれる可能性
スマホトラブルへの対策は?
利用率と同じく青少年のインターネット利用状況からは、小学生の保護者の90%以上は「子どものネット利用を管理している」と答えています。
ですが、フィルタリングソフトの導入や適切なサービスの利用などの技術的な対策の導入は半数未満で、多くは子どもとの決め事など運用での管理になっています。
ですが、技術的な対策で防ぐことのできるトラブルも多いです。
子ども用アカウントで制限やフィルタリングを付けるなど、保護者も知識を持つことが子どものスマホトラブルを防ぐために必要です。
費用を抑える持たせ方
一般的にはどのくらい?
2次情報にはなりますが、「親と高校生のスマートフォン利用に関する意識調査(高校生)」では、保護者が支払っても良いと思う子どものスマホ代金は端末代金を除いた金額で2,000円~3,000円が最も多く、約24%との事です。
https://mobile.line.me/guide/article/0110.html
ですが、小学生の場合は外で使うことが少ないのでもっと安い代金でも良さそうです。
キッズケータイとの比較
例としてdocomoのキッズケータイでは端末代が14,256円(2022.9月)、回線費用がキッズケータイプランで月額550円(音声通話のみ)でした。
回線費用だけで考えると音声通話のみで550円はあまり安く感じませんが、家族間の通話無料なので追加費用はほとんどありません。
本体
スマートフォン本体は20,000円前後のエントリーモデルから100,000円を超えるハイスペックモデルまでかなり幅がありますが、小学生が持つスマートフォンはエントリーモデル~ミドルレンジモデルが妥当です。
ざっくりと、使用(予定)期間が1、2年の場合はエントリーモデル、中学生になっても使う場合はミドルレンジモデルと考えれば大きな問題は起きないと思います。
購入の場合は、SIMフリーモデルを選んだ方が総額の費用を抑える事ができます(後述)。
費用だけで考えると古いスマートフォンの使いまわしが一番費用がかかりませんが、あまりに古すぎるとアプリが動作しない事やOSのサポート期間が過ぎている可能性があるので注意してください。
うちは、以前使っていたGalaxy A30(SIMロック解除、Android 10にアップデート済み)をそのまま持たせています。
初めてのスマートフォンで今が6年生なので、中学生になったら本体の買い替えを検討中です。
回線契約
大手キャリアで契約すると、家族割などを適応しても毎月数千円かかるため、格安SIM(MVNO)を第一選択にします。
使えるデータ通信量が少なくても、小学生の場合は外でデータ通信を使うことも少ないと思います。
家では家庭内のネットワークを使えばスマートフォンのデータ通信量も必要無いので、通信量は少ないプランにしましょう。
また、音声SIMの方が費用がかかりますが、万が一の緊急通報を考えるとデータSIMよりは音声SIMの契約が無難とは思っています。
データ通信容量と料金(税込み・割引等適応前・5GB/月までの比較)
データ 通信量 | OCN モバイルONE | J:COM MOBILE | イオン モバイル | IIJmio | Povo* |
---|---|---|---|---|---|
0.5GB/月 | 550円 | 803円 | |||
1GB/月 | 770円 | 1078円 | 858円 | ||
2GB/月 | 968円 | 850円 | |||
3GB/月 | 990円 | 1078円 | 990円 | ||
4GB/月 | 1188円 | 990円 | |||
5GB/月 | 1480円 | 1298円 |
*Povoは3GB/30日
数か月間割引等のオプションが選べるキャリアもありますが、通信量が少ない中ではOCNモバイルONEが一番費用を抑えられます。
とは言え、他のキャリアでも格安SIMを選んでデータ通信量を必要最小限にすれば、回線費用は1,000円以内に収める事ができます。
まとめ
簡単にですが、現在の小学生のスマホ事情~費用を抑えて持たせる方法をご紹介しました。
お古(中古)のスマートフォンや格安SIMを使う場合は何かあった際は自分自身で対応する必要がありますが、保護者自身が必要な知識を身に付けておけば費用を抑えて、トラブルを防ぎながら持たせることができます。
ですが正直、スマートフォンでなければならない場面は少ないです。
ただ、交通安全と同じで、IT機器を安全に使うためには小さい頃から周囲がフォローしながら慣れていく必要もあります。
今後も、増える事はあっても減る可能性は少ないネット環境です。
できるだけ費用を抑えながら、子ども自身が上手にネット環境やIT機器を使えるためにスマートフォンを持たせるのも一考の余地があるかもしれません。
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