【YunoHost】Wireguard ServerのインストールとClientの接続設定

WireguardはオープンソースのVPNプロトコルでシンプルな実装により高速でCPU使用率も低いため、Linuxカーネルモジュールとしても実装されています。

本来はピア同士の接続のためServer・Clientとして動作するわけでは無いですが、今回は便宜上ServerとClientと分けて記載しています。

Wireguardの機能・特徴

  • 高速性と効率性
  • IPアドレスの変化に強い
  • NATトラバーサル対応(UDPで動作)
  • 対応できる環境が多い

最初にサーバーと接続した後は接続を確立しながらの通信を行うため、クライアントのIPアドレスが変化しても安定して接続できます。

ですが、さすがにサーバーとクライアントのどちらともIPアドレスが変わると最初の接続が難しいので、どちらか一方は固定IPアドレスが理想です。

Self-Hostingのメリット

低価格で安全なVPN接続

一番のメリットだと思っています。

無料のVPNは信頼性が低く有料のVPNサービスはそれなりの費用が必要です。

正直、安いVPSでセルフホスティングすると費用は有料VPNサービスよりもかからず、安全に使用できます。

VPSと自宅サーバーの接続が簡単

Wireguardのピア同士はNATの背後でもポート開放不要で接続できるため、自宅サーバーを公開する場合でもルーターのポート開放は必要ありません。

なので、VPSをWireguardサーバーにして、リバースプロキシで自宅サーバーに接続する場合でも安全に運用できます。

手順

インストール

YunoHost(Wireguard Server)

インストール後の設定

Client端末でWireguardインストールと接続情報の登録

使用感・感想

YunoHostからWireguard UIを使うと設定ファイルも簡単に作れるのでとても便利です。しかも、Wireguardが簡単に使えるのでVPS + 自宅サーバーの構成でも管理が楽になりました。

ただ、ローカルネットワークとWireguardの両方でインターフェースを利用したい場合(インターネットからはWireguard、LAN内からはローカルIPなど)は、Allow IPを上手に設定する必要があります。