【YunoHost】HumHubで作るクローズドSNS:初期設定と最大アップロードサイズの修正

ここ何年かは、PTAや子ども会などグループの連絡はLINEで取ることが多いです。
それなりに便利で、参加している人数・グループが少数の場合は手軽に使えるのですが、最近は人数が増えてサブグループに分かれたり、参加グループ自体が多くなると全てLINEだとわかりづらくなってきました…。
Slackや他のアプリケーションを使う手段もありますが、痒い所に手を届かせるには有料プランが必要になる事も多く、それならいっそHumHub(ハムハブ)でグループごとにクローズドなSNSを作ってしまおうかと考えて、インストールと初期設定・ちょっとしたトラブル対応をした記録です。
HumHub
HumHubは少数のユーザーから数百、数千のイントラネットまで、さまざまな内部コミュニケーション・コラボレーションに使用できるプラットフォームです。
基本的には自己ホスト(ユーザー自身がインストールして公開)される前提で、ほとんどの共有ホスティング環境での動作や、機能を拡張するためのモジュールも公開されています。
実際にインストールして使ってみた感じでは、Facebookに近い操作感でUIはシンプルな作りです。正直な感想を言うとデザインが古い感じは否めませんが、使い勝手は悪くありません。
テスト投稿例

インストールと初期設定
レンタルサーバーにもインストールできるようですが、YunoHostを使うとクリックだけでインストールが終わります。

そのうちConoHa WINGへのインストールも試してみようと思いますが、ひとまずYunoHostでインストールした前提で進めます。
日本語表示とタイムゾーンの設定
インストールしただけでは英語表示になっているため、日本語表示とタイムゾーンも日本に変更します。
システム側の変更
Administration menuの「Settings」-「General」から言語とタイムゾーンを変更します。

ユーザー側の変更
システムだけ変更しても、個別のユーザーには反映されなかったのでユーザーの個人アカウントでも設定を変更します。
ユーザーのアイコンをクリックして「User Account」-「Basic Settings」から言語とタイムゾーンを変更します。

モジュール(プラグイン)のインストール
管理画面から「モジュール」を選択して必要なモジュール(プラグイン)をインストールします。

最低限インストールしたいモジュール
Basic Authorizationは最初からインストールされていますが、アップデートを簡単にできる「HumHub Updater」は最低限インストールした方がいいと思います。
他は使い道によって変わると思いますが、ユーザー同士でメッセージを送ることができる「Mail」と、スペースやプロフィールに写真をまとめる事ができる「Gallery」はインストールして困る事は少ないと思います。

ここまでで使い始めるための最低限の初期設定は終わるので、後はスペースの追加・設定やユーザーを追加するとSNSとして使い始める事ができます。
後日、使い方の記事を作る予定です。
最大アップロードサイズの修正
初期設定のままだと、1Mを越えるサイズの画像をアップロードするとエラーになります。
さすがにこれでは使いづらいので、最大アップロードサイズの上限を変更します。

修正方法
HumHubの最大アップロードサイズ変更
「管理メニュー」-「設定」-「高度」からファイルを選んで、アップロードするファイルの最大サイズを変更します。

ですが、この修正だけでは変更されないため、設定ファイルも修正します。
/etc/nginx/conf.d/インストールドメイン.d/humhub.confの修正
「インストールドメイン.d」は、HumHubをインストールしたドメインのため、環境に応じて修正してください。
rewrite ^/humhub$ /humhub/ permanent;
location /humhub/ {
# Path to source
alias /var/www/humhub/;
index index.php;
# Common parameter to increase upload size limit in conjunction with dedicated php-fpm file
client_max_body_size 50M;
「client_max_body_size 50M;」をアンコメントして有効化します。50Mでは足りない場合は適宜修正してください。
2カ所を修正して初めて最大アップロードサイズが変更されます、ただ、YunoHost側でアプリケーションをアップデートすると設定ファイルも変更される可能性があるため、アップデートの際は改めて確認して下さい。
感想
LINEはSNSと言うよりもメッセージアプリのため情報伝達だけの場合は早くて便利ですが、長期に残したい情報が増えてくるととても見づらくなってしまいます。
その点は、HumHubは自分でモジュールも追加できるので、必要な場合はファイル交換のモジュールを追加する事でファイルの保存もできます。
しかも、LINEよりも投稿された内容の即時性が低いため急がない情報や詳細な情報はHumHubで公開、案内はLINEで連絡など使い分けも可能になります。
使うアプリケーションが増えるデメリットはありますが、全てをLINEで完結するよりは便利になりそうだと思っています。
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