ブログでAMPページを使うか否か。個人的なAMPページのメリットとデメリット

WordPressを使っているとAMPに対応したテーマもありAMPページもすぐに公開できますが、実際問題AMPページって皆さんどうしていますか?

以前はGoogleがAMPを推奨していたこともありましたが、現在はAMPページ自体の評価は通常ページと変わりないため、今ではAMPページと通常ページでも検索の評価自体には大きな影響はありません。

そんな、いい点があっても少し使いづらいAMPページについて、1年ブログを運営した感覚だけの個人的な意見をまとめてみました。

そもそもAMPって

AMPは「Accelerated Mobile Pages」の略で、元々はモバイル機器でもWebページを高速に表示するための技術になります。

あくまでも「Webページを高速に表示する」事が目的のため、複雑なレイアウトを意図した通りに表示する事は難しく、AMPの記法に則ったHTMLに対応させる必要があります。

以前はGoogleがAMPを推奨していた事もありモバイル検索の表示にAMPページが優先されたこともありましたが、2023年現在は通常ページでも評価は変わりありません。

もちろん、今でも表示が高速になる利点はありますが、やはりデメリットもあります。

現状でAMP化する大きなメリットは少ないですが、実際のところはどうでしょうか?

AMPページのメリット

Search Consoleのインデックスは早い(と思う)

Googleの場合は通常ページとAMPページのインデックスが別々になっていますが、個人的な経験では通常ページよりもAMPページの方がインデックスに登録される期間は短いと思っています。

感覚として、AMPページは1日あればインデックスされていますが、通常ページはその後数日かかるようです、

とは言え、これはAMPページがインデックスされているために通常ページの優先順位が下がっている可能性もあるため、正確かどうかの保証は難しいです。

でも、一日のページビュー数が数件の時は少しでも早くインデックスされて検索結果に表示されたいと思ってしますのが本音です…。

モバイル検索でリッチリザルトやカルーセルで表示される「可能性」がある

もちろん、ページの内容が評価されるためあくまでも「可能性」ですが、モバイル検索でリッチリザルトやカルーセルで表示されやすくなるのであれば、Webサイトの運営には有用です。

Google 検索では、AMP ページをインデックスに登録することによって、信頼性に優れた高速なウェブ エクスペリエンスを実現しています。AMP ページがある場合、モバイル検索ではリッチリザルトやカルーセルの一部として表示されることがあります。

AMP が検索結果にどのように作用するかを理解する

また、Google Discoverの表示は検索とは違うアルゴリズムのようですが、画像のサイズが重要視されているようです。

画像サイズについては適切なAMPページであればDiscoverの要件を満たすようなので、技術的な事を気にしなくてもいい点はAMPページを作る大きなメリットかと思います。

AMPページのデメリット

レイアウトが崩れやすい

このブログはLuxeritasを使っているためレイアウトが大きく変わる事はありませんが、テーマによってはAMPページでレイアウトが崩れる可能性があります。

特に、デザイン性を重視したサイト運営をされている場合はレイアウトの変化に敏感になると思います。

読み込み速度との兼ね合いになりますが、レイアウト崩れはAMPページの大きなデメリットになります。

正確なアクセス解析が難しい

読み込み速度の向上のため、AMPページの多くはキャッシュサーバーにアクセスする事になります。

そのため、明示的にAMPページをアクセス解析に含める設定をしていない限り、Google AnalyticsやWordPressのアクセス解析では別ドメインとして扱われています。

JetPackのアクセス元解析

Google Analyticsのアクセス解析(Universalプロパティ)

また、設定やCokkieの状況でも変わりますが、AMPページを経由して通常ページを閲覧したユーザーを、同一ユーザーとしてカウントする事は難しくなります。

ページビューとしてはカウントできますが、ページビュー数よりもユーザー数を重視するWebサイトでは評価の正確性が低くなる可能性があります。

多くの場合でアフィリエイトの動作は未確認

Webサイトの収益化にはGoogle Adsenseとアフィリエイトリンクが中心ですが、特にアフィリエイトリンクでは、通常ページ用のアフィリエイトリンクがAMPページでも動作するかどうかは保証されていません。

A8.netではAMP用リンクもありますが、AMPページ表示と通常ページ表示でリンクを変更するのはハードルが高くなりますよね。

でも、まだまだ少ない経験ですが今のところLuxeritasで作ったAMPページではアフィリエイトリンクも問題なくカウントされているようなので、そこまで大きく心配する必要はないかもしれません。

とは言え、このブログもそうですが数件のクリック数が気になる規模の場合、不安は残したくないのが本音です。

個人的な意見と方針

1年経過したブログですが、残念ながらまだまだユーザーの動向を把握して収益性の向上を考える事ができるブログでは無いため、現状でAMPページのデメリットを考えるよりもメリットに期待した方が良いと思っています。

もちろん記事の内容が一番重要な事は理解しています。

アフィリエイトリンクの動作についても、今のところメインのアフィリエイトサイトでは問題なく動作しているようなので、ひとまずは気にせずにいようと思います。

ブログの内容や集客性を考えて、インデックスの速さを考えなくてもいいようなWebサイト運営ができるようになりたいな、と思います。

後はこっそり、今でもGoogleが投資を続けているのは事実なので、そのうち評価がかわるといいな、と言う気持ちもあります。