異業種(ユーザー企業)から挑戦するITストラテジスト試験
これまでにも情報処理技術者試験は受験していて、未経験・異業種・独学でも情報処理安全確保支援士になっています。1年ほど受験を中断していましたが、改めて高度試験に挑戦しようと思い令和4年度春季のITストラテジスト試験に申し込みました。
本業でのシステム導入には関わっているので完全に未経験ではありませんが、あくまでユーザー企業としての立場です。しかも、当然経営層ではありません。
そんな、ITストラテジスト試験の人材像には程遠く試験まで3か月をきった状況ですが、根本の考え方を変えるためにもアウトプットしながらの学習が必要と感じた事もあり、申し込みから受験結果までの記録を記載していきます(2022年2月時点)。
ITストラテジストに求められる人材像
高度IT人材として確立した専門分野をもち、企業の経営戦略に基づいて、ビジネスモデルや企業活動における特定のプロセスについて、情報技術(IT)を活用して事業を改革・高度化・最適化するための基本戦略を策定・提案・推進する者。また、組込みシステム・IoTを利用したシステムの企画及び開発を統括し、新たな価値を実現するための基本戦略を策定・提案・推進する者
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/st.html
ITストラテジストの業務と役割
ITを活用した事業革新、業務改革、革新的製品・サービス開発を企画・推進又は支援する業務に従事し、次の役割を主導的に果たすとともに、下位者を指導する。
(1) 業種ごとの事業特性を踏まえて、経営戦略の実現に向けたITを活用した事業戦略を策定し、実施結果を評価する。
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/st.html
(2) 業種ごとの事業特性を踏まえて、事業戦略の実現に向けた情報システム戦略と全体システム化計画を策定し、実施結果を評価する。
(3) 情報システム戦略の実現に向けて、個別システム化構想・計画を策定し、実施結果を評価する。
(4) 情報システム戦略の実現に向けて、事業ごとの前提や制約を考慮して、複数の個別案件からなる改革プログラムの実行を管理する。
(5) 組込みシステム・IoTを利用したシステムの開発戦略を策定するとともに、開発・製造・保守などにわたるライフサイクルを統括する。
これまで関わったIT・情報システム・事業戦略(本業)
本業が医療機関の技術職のため部門システムの導入にはこれまでに数回、中心的に関わっています。また、Webサイトを使った情報公開・広報の方針決定にも関わっていますが、経営戦略レベルの関わりはありません。せいぜい部門を超えた事業戦略レベルです。
「ITストラテジストの業務と役割」へのあてはめ。
- 部門システムの新規導入の事業戦略・情報システム戦略の策定とスケジュール調整・評価
- 部門システムの更新に伴うサービスマネジメントレベルの変更と収支計画案の策定
- 情報システム戦略の実現に向けた医療情報集計システムの作成
- 経営戦略実現に向けた情報公開・広報方針の策定
これまでの経験上からの課題では、中間管理職の立場のため組織全体の情報システム戦略や経営戦略の策定・評価には関わっていない事です。もちろん、論述試験でも自分自身が関わった範囲と関連するように書けばいいのですが、どうしても現場中心の考え方になるため考え方を修正する必要があります。
経営戦略のフレームワーク
経営戦略も、言葉としては当然知っていますが自分自身が具体的に考えた事が少ないため、まずはフレームワークから学習します。
また、学習(インプット)だけでは実際に使いこなすことはできないため、上記の経験「これまで関わったIT・情報システム・事業戦略(本業)」であてはめた内容について、フレームワークを使った経営戦略を想定して改めて事業戦略として落とし込んでいきます。
残る課題と対策
上記以外にも、何よりも「引き出しが少ない」のが大きな課題で残っています。ですが正直、付け焼き刃で考えた論文では太刀打ちできそうにないため、関わった経験を膨らませる方向で臨もうと考えています。
残る期間、しっかりとインプット・アウトプットを重ねて試験に挑戦する予定です。
アウトプットは記事にして随時公開したいと考えています。
結果
令和4年春季に申し込んでいたんですが、試験日が新型コロナウイルス感染症の自宅療養期間中だったため受けることすらできませんでした…。
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