昆虫食のイベントを見つけたのに甲殻類アレルギーが…
子どもが持って帰ったお手紙(公共施設のイベント案内)に「昆虫食、みんなで食べれば怖くない(セミ編)」と言う、とても気になるイベントを見つけました!
色々採って食べる中に、昆虫も美味しいと言う話を聞くこともあり気になってはいましたが、セミ捕まえて家で調理するのも家族の目が怖くて踏み出せていませんでした。
そんな中、昆虫のプロが公共施設で体験させてくれる!なんて素晴らしい企画!!と大喜びです。
イベント自体は2020年から開催されているようです
なんですが、「甲殻類アレルギーの方は参加いただけません。」の悲しい一文が…。
えー、と思いながら調べてみると、やっぱり甲殻類アレルギーの人はセミでもアレルギーが出るようです。
普段、昆虫を食べる事が無いので完全にノーマークでした。
そうなると気になるのが、成虫はダメでも幼虫はどうなんだろう?と。蜂の子のような幼虫なら、成虫と雰囲気が違うからアレルギーも出ないような気がします。
で、調べてみましたが
結論から言うと「幼虫にもアレルギー成分が含まれるから駄目!」でした。
https://kaken.nii.ac.jp/ja/file/KAKENHI-PROJECT-17K00953/17K00953seika.pdf
残念
食糧難の時代になっても、甲殻類アレルギーの場合は昆虫食でタンパク質を補うことは難しいようです。
挑戦したい気持ちはありますが、「あの人興味本位で虫食べて、アナフィラキシーで病院運ばれたらしいよ」となると悲しすぎるので…。
そのうち甲殻類アレルギーがまた治まると信じて、機会を待ちたいと思います。
以下は甲殻類アレルギーと昆虫に関する覚え書き
甲殻類の主要なアレルギー誘発物質:トロポミオシン
トロポミオシンは種ごとの違いが大きい。
ブラウンシュリンプとのアミノ酸配列の相同性はゴキブリ類・ダニ類で約80%、たこ類・いか類・貝類が60%程度で抗原交差性が確認されている。ただし、鳥類・哺乳類もアミノ酸配列の相同性は60%程度でも抗原交差性は確認されていない。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/nskkk/55/11/55_11_571/_article/-char/ja/
エビトロポミオシン様タンパク質含有量
成虫(イナゴ)>幼虫(トビケラ・ハチ)>蛹(カイコガ)
https://kaken.nii.ac.jp/ja/file/KAKENHI-PROJECT-17K00953/17K00953seika.pdf
甲殻類と昆虫は汎甲殻類として単系統群になる
節足動物のうち甲殻類(カニとエビ・フジツボ・ミジンコなど)と六脚類(昆虫・トビムシなど)が併せて単系統群になるという説に基づいて提唱された、2つのグループの全種を含む分類群である。
2010年代現在、汎甲殻類仮説のほうが主流で、全ての分子系統解析によって支持されている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%8E%E7%94%B2%E6%AE%BB%E9%A1%9E
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