【Minecraft】自分のDNSサーバーを使ってスイッチから安全に統合版サーバーへ接続

2022-04-22

PCの外装を外して内部が見えている写真。

注意事項
詳細な理由は不明ですが、Nintendo Switchのマインクラフトは特集サーバー以外の外部サーバーへの接続はできません。ここでは、自分で構築したサーバーへ安全に接続するための方法を紹介していますが、決して推奨される方法ではありません。利用規約などを確認の上ご自身の責任で情報を利用してください。

自宅でマインクラフト(マイクラ)サーバーを構築して、Windowsとスマートフォンからは通常の手順で繋がりますが、Nintendo Switch(Switch)はDNSの変更をしないと繋がりません。

公開されているDNSサーバーを使った統合版サーバーの接続方法はネット上にも出ていますが、家庭内のLANから接続するだけの場合は自分で簡易DNSサーバーを作る方が安全で確実です。

ここでは自分で作った簡易DNSサーバーを使って、接続先のIPアドレスが分かっている統合版マイクラサーバーに接続する方法を紹介します。

動作原理

SwitchのDNS設定を変更して作成した簡易DNSサーバーをプライマリDNSに設定します。

簡易DNSサーバーのDNSレコードは、特集サーバーのドメイン名が自分自身(統合版マイクラサーバー)のIPアドレスになるように変更します。

以上の設定で、Switchから特集サーバーに接続しようとDNSサーバーに問い合わせすると指定した統合版マイクラサーバーのIPアドレスが返答されます。

そのため、Switchから特集サーバーに接続しようとすると、変更したIPアドレスで稼働する統合版マイクラサーバーに接続されます。

事前準備

スイッチでMinecraftのオンラインプレイができること

Ubuntu Server 20.04のインストール(IPアドレスは固定運用

統合版マインクラフトサーバーの構築

簡易DNSサーバーの構築

ここではUbuntu Server 20.04にdnsmasqをインストールして簡易DNSサーバーにします。

dnsmasqのインストール

sudo apt install dnsmasq

このままインストールすると「ポート53が使用中のため起動できません」となるので設定ファイルを修正します。

/etc/dnsmasq.confの編集

アンコメントします。

domain-needed
bogus-priv
strict-order
bind-interfaces

/etc/hostsの編集

特集サーバーの名前問い合わせを、指定したサーバーになるようにIPアドレスとドメイン名の対応付けをします。

192.168.0.XXX geo.hivebedrock.network
192.168.0.XXX play.galaxite.net
192.168.0.XXX mco.mineplex.com
192.168.0.XXX mco.cubecraft.net
192.168.0.XXX play.pixelparadise.gg
192.168.0.XXX mco.lbsg.net
192.168.0.XXX play.inpvp.net

192.168.0.XXXは接続したい統合版サーバーのIPアドレス。

dnsmasqの再起動

sudo systemctl restart dnsmasq

以上で簡易DNSサーバーの設定はおしまいです。

SwitchのDNSサーバー設定

この記事を読んでいる方は、設定方法はご存じだと思うので詳細は省略します。

優先DNSは「簡易DNSサーバーのIPアドレス」を入力して、セカンダリDNSはISPのDNSやGoogleのDNSサーバーのアドレスを入力します。

接続方法

マインクラフトを起動後、簡易DNSサーバーでIPアドレスを変更した特集サーバーを選択します。

「接続」を押すと、目的の統合版サーバーに接続されます。

この方法の特徴

できる事

LAN外へのサーバーに接続(IPアドレスが分かっている場合)

DNSレコードの編集だけなので、IPアドレスさえ分かっていればVPSで構築したサーバーや公開されている統合版サーバーにも接続できます。

できない事

LAN外のネットワークから統合版マイクラサーバーへの接続

家庭内LANのサーバーをDNSサーバーにしているため、LAN外からはプライマリDNSサーバーが機能しません。

VPS等、LAN外に存在するサーバーでDNSサーバーを構築した場合はLAN外からも接続できるようになります。

メリット

元々、この方法はDNSキャッシュポイズニングに近い手法で本来のドメインとは異なるIPアドレスに接続しているため、何らかのトラブルでDNSサーバー「104.238.130.180」から有害なアドレスに接続されるようになる可能性もあります。

これは想像ですが、Switchで外部への接続ができない理由の中には「子どものユーザーが多いから」も含まれていると思われます。

そのため、自分で作ったDNSサーバーを使って安全に接続できる今回の方法はセキュリティへの不安も無く、子どもが使う際でも安心して利用できます。

デメリット

DNSサーバーの構築はひと手間増えますが、LAN内だけで運用する場合はセキュリティ対策のコストも低くなるため、大きなデメリットはありません。

参考サイト

家庭内LAN以外でSwichをネットワークに接続する事は少ないので、BedrockConnectサーバを使わず指定したIPに飛ばす方法に変更しました。