【R】tk_select.listを使ってGUIで変数選択
Rで作図や分析をする場合、変数名を毎回指定する必要があります。
定型作業はRスクリプト内に入力すれば済みますが、毎回違うデータを分析する場合(特に他人から依頼された場合)はデータセットを見ながらスクリプトを作るので少々手間がかかります。
なので、「tk_select.list」を使ってGUIで変数を選択できるようにしました。
Tcl/Tk
Tcl/Tkは、GUIを構築するためのスクリプティング言語(Tcl)とライブラリー(Tk)が含まれるソフトウェア・ツールキットで、Windows、MacOS、Linuxなど様々なオペレーションシステム上で利用可能です。
Tkの機能でボタン、ラベル、テキスト・ボックスなどのウィジェットを使ってGUIを構築し、Tclは動作を制御したり、他のソフトウェアとやり取りするために使用されます。
そして、RからTcl/Tkを利用するためのパッケージ「tcltk」を使うとRスクリプトをGUIにできます。
tk_select.list
Tk のリストボックスを使い文字列ベクトルから項目を選択する.
Package 'tcltk’ – MRTG Index Page
例
library(tcltk)
list.sample <- c("a", "b", "c")
tk_select.list(list.sample, preselect = NULL, multiple = TRUE, title = NULL)
こんな感じでシンプルなウィンドウが表示されます。
multiple = TRUEにしているので、複数選択も可能です。
実行結果
[1] "a" "c"
変数選択に利用
colnamesでデータセットのカラム名をリストにします。
library(tcltk)
Dataset <- iris
colname <- colnames(Dataset)
selectcol <- tk_select.list(colname, preselect = NULL, multiple = TRUE, title = NULL)
実行結果
選んだ変数名が「selcetcol」に代入されるので、その後の作図や解析に使えます。
まとめ
単体で使う事は少ないですが、ちょっとした時に知っていると便利なコマンドです。
自分が作ったデータで使うは少ないですが、他人が作ったデータだとカラム名の命名規則も違うので結構困る事が多いので、楽をしたくて作りました。
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