PTA会長の独り言:役員のなり手問題とPTAを存続させる必要性
ここに書かれている内容は、私自身が「個人的に」思ったことを記載しているだけになります。
PTAとしての意見ではありませんので、ご注意ください。
なんやかんやで小学校のPTA会長をしていますが、正直、PTAで積極的に何か活動をしたいという考えはありません。
色々と面倒くさいなぁ、が本音の、やる気のないPTA会長が個人的に思ったことを記事にしています。
今回は年度末が近くなると出てくる「役員をやりたくない」問題についての意見を書いています。
役員のなり手がいない問題
PTAに限らず「多くの団体」で毎年、この時期になると役員のなり手がいない・少ない問題が起きてきます。
入会自体が話題になる事も多いPTAでは当然とは思いますが、任意団体だけでなくNPO法人でも後継者や人材確保・育成の課題を抱えている事は多いようです。
- PTA役員が決まらない!「なり手がいない」と嘆きつつ「立候補する人は危険」とする矛盾
- 特定非営利活動法人における世代交代とサービスの継続性への影響に関する調査
- 自治会の維持継続に対する考察と若者による街づくりの連携
先日も、市からの依頼で地域活動の事例報告があり、意見交換会で町内会等で活動をしている皆さんとも話をしましたが、やはり多くの方は役員や会長のなり手がいないと困っていました。
役員が嫌がられる理由
活動自体には比較的多くの方が参加してくれますが、役員になると「忙しい・時間が取れない」「責任が大きくなるから」との理由で断る方が多いです。
特にPTAの場合は小学校区と地理的にも近く「人間関係でもめ事が起きたら」と躊躇する理由もわかります。
詳細には調べていませんが、下記のような理由で役員を敬遠する方が多いと思います。
- 仕事、子育てで時間が無い
- 人前に立つのが苦痛
- 話すのが苦手
- 人付き合い嫌い
- 資料作るの無理
解決策はある?
そして肝心の解決策ですが、おそらく、いい解決策はありません。
解決策があるなら、PTAだけでなく上記のような町内会等の地域団体の課題にはなりません。
地域活動講座の意見交換会では「やりたい事がある人の後押しをする → その内役員になってもらう」や「そのためには井戸端会議のような場所を作る」などの意見は出ていましたが、結局、最後は「活動をしたい人が存在するかどうか」が全てになります。
もちろん、「活動をしようと思う人を増やす」事は大切ですが、一介のボランティアでしかないPTAで意識向上を図る取り組みを立ち上げるのは正直、荷が重たいです。
課題になるのはいい事
とは言え、今までは半ば強制的に役員を割り当てていたり保護者は自動的にPTA会員にされていたりと、およそ任意団体とは言えない形式から、「やっと普通の状態」に変わってきた結果だと思っています。
もっとも、PTAに限らず生活をしている限り人間関係に不満が起きる事や、行政の管理できない環境整備などの役割を引き受けざるを得ない事もあるため、一から十まで法的根拠を基にする事が得策とは思いませんが、少なくとも強制ではなく自由意志による決定は必要です。
個人的な意見
そんな、役員やりたくない問題からPTAの自由加入についてですが、個人的には「自由意志に任せて消滅してもいいんじゃない」と思っています。
あくまでも個人的な意見で、本部役員の皆さんはとても一生懸命に役員を増やす努力をしてくれています。
でも、本部役員の継続はやりたくないようです…。
言葉にはしませんが、真理が見えた気がします。
継続の責任はない
そもそも、本部役員がPTAを継続させる理由も責任も無く、基本的には本部役員は適切な予算の執行だけを管理していればいいと思っています。
PTAを継続させるかどうかはPTA会員の意思が全てで、PTAを継続させるには会員を取りまとめる本部役員が必要と言うだけです。
「当事者が必要」と思えば何か出てくる
私自身にはPTA自体を何とかしたいと言う意思も無く、ただのボランティアのため積極的な現状改革に労力を割くつもりもありません。
PTAの消滅を懸念する保護者の方もいますが、きっと消滅しても何らかの形では残ると思います。
そもそも、当事者である保護者が必要性に駆られて初めて有意義な団体になると思うので、ゆるゆるとした生き残りは誰のメリットにもならないとは思っています。
継続させる必要がある場合
それでも、何とかしてPTAを残さないといけない場合(おそらくは外部団体の意見が多いと思います)は、ボランティアに頼らないシステム作りが必要だと思っています。
形式は色々と考えられると思いますが、管理運営をNPO法人等に委託する(もちろん保護者代表は必要)などの形にすれば、任意団体よりも安定した継続を見込めると思います。
とは言え、それが本当にPTAとしての意義を持つかどうかは別の話ですが。
結論
感情的な議論を除くと、PTAを維持させたいかどうかは本部役員では無くPTA会員自体の意見で決定されます。
明らかな意見表明をしなくとも、本部役員が少なく運営が難しい・本部役員が居ない状況を選択する事はPTAの運営を否定している事となります。
個人的にはPTAという団体そのものはどっちでもいいと思っているので、全て自由意志に任せた結果でいいと思っています。
当事者(保護者)が必要と感じた時に改めて必要な団体を結成した方が、活動・継続性ともより良くなるのではないか?と思っています。
でも、私はPTAで色々な保護者の皆さんと話をしたり意見を聞くことは楽しいですよ。
参考リンク
PTAの話題が多い大塚先生の記事一覧です。
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