【資格】独学で情報処理技術者試験を受ける時に使った参考書・サイト一覧

2022-08-04

今まで(お金をかけれないため)独学で情報処理技術者試験を受けてきた中で、使っていた参考書やサイトのご紹介です。

受験記録と感想

一部の参考書は複数の試験に使っていますが、ここでは中心的に使った試験区分で紹介しています。異分野・未経験で理解が難しかったため、基本情報技術者試験が一番参考書を多く使っています。

個人的な好みですが、参考書は電子書籍よりも「実物を見て書き込みながら」が一番頭に入ります。

ITパスポート試験

キタミ式イラストIT塾 ITパスポート

キタミ式イラスト塾はITパスポート試験から応用情報技術者試験までお世話になりました。

特に、ITパスポート試験では最初の試験と言うこともあり、わからない用語ばかりでしたがイラストが多いためとっつきやすくて良かったです。

ただ、テクノロジ系の解説は豊富でわかりやすいですが、マネジメント系やストラテジ系の解説は少ないです。

よくわかるマスター ITパスポート試験 対策テキスト&過去問題集

イラストはほぼありません。ほとんどが文章の参考書ですがその分情報量は多かったです。

ITに馴染みのないまま読むと途中で諦めそうになる情報量なので、キタミ式イラスト塾で理解できる用語を増やしてからの方が読みやすいと思います。

過去問題プログラムが付いているのは良いポイントです、ただ、最近CDを読めないPCも多いのでは?とも思っています。

全体的にストラテジ系の解説が少なかったためまずは会計の勉強と思い、この後に簿記3級を受けています。

情報セキュリティマネジメント試験

情報セキュリティマネジメント 合格教本

キタミ式イラスト塾に慣れてしまったため、どうしても文章が多いと思ってしまいますが、こちらもイラストでの解説が多いです。

情報セキュリティに関わる用語の解説にボリュームをとっているため、情報量は結構あります。

淡々と説明が続くため、集中していないと眠たくなることも…。

とは言え、情報セキュリティマネジメント試験はこの参考書だけで十分合格できるだけの内容は書かれています。

基本情報技術者試験

鬼門になった基本情報技術者試験です。

さすがに「情報処理技術者」向けの試験だけあって、「ITを利活用する者」向けの試験とは難しさ(理解の必要さ)が全然違っていました。

参考書も色々な種類を使っていますが、ここで基本をきっちり身に付けられたおかげか以降の試験では理解を「深める」ことが中心で、新たに理解する事は大きく増えずに進める事ができました。

2023年4月以降は出題範囲やシラバス等が変更になる予定ですが、身に付ける内容に大きな変化は無いと思います。
情報処理技術者試験における出題範囲・シラバス等の変更内容の公表について

全体的な参考書・サイト(主に午前試験対策)

キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者

ITパスポート試験でもお世話になったキタミ式イラスト塾です。基本情報技術者になって内容は深まっていますが、その分説明も増えています。

一通りの範囲をカバーして書かれていますが、午後試験の「アルゴリズム」や「プログラミング:○○」のような章立てでは無いため主に午前試験対策として使いました。

じっくり読み解けばもちろんアルゴリズムの内容も書かれていますが、異分野・未経験では読み解くのが困難でした。

よくわかるマスター 基本情報技術者試験対策テキスト

こちらも同じく、ITパスポート試験から引き続きお世話になりました。やはり、全般的な説明が多いため午後試験の分野を理解するには難しかったです。

ですが、キタミ式イラスト塾だけでは足りない部分を補ってくれるため、この2冊を一通り理解できるようになれば午前試験は安心できると思っています。

参考サイト

基本情報技術者試験ドットコム

午前試験の過去問題だけでなく不安になった時の掲示板など、相談相手のいない独学だったためとても助けて頂きました。

分野別の参考書・参考サイト(主に午後試験対策)

上記2冊の参考書を読んでそれなりに理解できると思って余裕を持っていところ、過去問題の午後試験が全然解けずに慌てて午後試験対策で参考書を揃えました。

以下の参考書に加えて、IPAから公開されている過去問題の繰り返しで合格できています。

過去問題(問題冊子・配点割合・解答例・採点講評)

アルゴリズム

大滝みや子先生の かんたん アルゴリズム解法

アルゴリズム(試験ではデータ構造及びアルゴリズム(擬似言語))は、正直今でも苦手分野です…。

何とか理解はできるものの、読み解くまでにとても時間がかかります。

とは言え、参考書で勉強する前の午前試験対策だけの時は時間をかけても読み解けなかったので、かなり進歩はできました。

今後の試験ではさらに重要になると思われるため、しっかりと理解をすることが大切です。

ネットワーク

マスタリングTCP/IP-入門編-

今までも、仕事で使う小さなLANを作った経験はありましたが、正直、原理は理解せず(例えば)ネットの情報のままで設定をしていました。

参考書を読んで、改めてネットワークやTCP/IPの仕組みを理解することでセキュリティ分野も理解できることが増えました。それに、ネットワークがわかると自分自身が便利になる事も多く、良かったと思います。

参考サイト

ネットワークエンジニアとして

ネットワークの仕組みを図解で解説してくれている、とても分かりやすいサイトです。

ネットワークが理解できるようになって便利だったこと

データベース

なぜ?がわかるデータベース

何よりもまずデータベースって何?の状態だったので、参考書を探すのも苦労しました。

試験ではSQL対策が中心になると思いますが、そもそもデータベース(RDBMS)の仕組みがわからないのでSQLなんて当然わかりません。

「基礎」や「初心者向け」と書かれていてもITエンジニア向けの本は難しすぎたので、この本を読んでデータベースの仕組みを理解するところから始めました。

参考サイト

SQL講座

SQLの勉強はこちらでさせて頂きました。SQLや構文の説明をしっかり記載してくれていますので、基本情報技術者試験の勉強には十分対応できました。

プログラミング(表計算)

試験を受けた表計算の参考書ばかりになっています。

仕事でExcelを使う事が多く、マクロやVBAを自己流で作る事もあったので改めて知識の整理として購入したものばかりです。

やはり、(とりあえず動けばいいやの)素人・自己流では設問のような書き方をしていなかったため、アルゴリズムと合わせてマクロ・VBAの作り方の参考にもなりました。

できる イラストで学ぶ 入社1年目からのExcel VBA

Excel VBAがどのようなものか、から始まり基本的な内容から書かれているため、今までプログラミング(VBA含む)をしたことが無い方にはとてもいい本だと思います。

その分、これだけでは試験対策としては難しいので、プログラミング(VBA)の基礎を理解してから他の参考書やサイトを使うと効果的です。

Excel VBA 脱初心者のための集中講座

もっと早くに読んでおけば良かったと思った参考書です。

素人・自己流の汚いプログラムでは無くきれいなプログラムを書くために気をつける事が書かれているため、仕事にも役立つ上に、普段から基本に則ってプログラムを作る事が一番の試験対策になると思います。

参考サイト

VBA入門:Excelのマクロを基礎から学習

Excel VBA 入門講座

普段から関数や構文の使い方を調べる時に使わせてもらっています。

応用情報技術者試験

試験申し込みも済ませて、過去問題も繰り返しながらかなり満足できる仕上がりで受験に臨むところだったのですが、新型コロナウイルス感染症で試験自体が中止になったため実は受験できていません…。

その後、安全確保支援士合格後に受け直そうと再度申し込みをしましたが、今度は体調不良で受験できず…。

とは言え、下記の参考書・参考サイトで午後試験も十分に自身の持てる状態にはなりました。

午前試験対策

キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者

毎度お世話になっているキタミ式イラストIT塾です。

ネットでは「基本情報技術者と内容があまり変わらない」と言う意見もありますが、細かい説明が深くなっている部分もあります。

同じ内容だと思って流し読みしていると読み飛ばす可能性もありますが、改めてじっくり読むと基本情報技術者よりも深く理解できるように書かれています。

応用情報技術者 合格教本

情報セキュリティマネジメント試験の時と同じ系列の参考書です。応用情報技術者試験になるとかなりボリュームが多く読み応えがありました。

その分、内容もぎっしり書かれているため一通り理解できるようになるまで読み通すと、かなり知識や実力がつくのがわかります。

ただ、やっぱり集中力が持たなくなると眠たくなるのは一緒です…。

参考サイト

応用情報技術者試験ドットコム

結局受験はできていませんが、直前まで基本情報技術者試験ドットコムと同じく過去問題や掲示板でお世話になりました。

午後試験対策

午後試験対策で購入した参考書は下記の1冊だけで、深く知りたい内容や説明は基本情報技術者試験で使った参考書やネットの情報で対応しました。

応用情報技術者 午後問題の重点対策

初めての記述試験だったため最初のうちは的外れの解答ばかりでしたが、解説と合わせて設問と模範解答を繰り返し読むことで「設問を通して出題者が解答してほしい内容」が理解できるようになりました。

もちろん、最初のうちは「この解答でも間違えていない!」と思っていましたが、設問全体を通して考えると違う事がわかってからは、大きく外れない解答を記述できるようになりました。

内容は過去問題と同じですが、最初のうちは参考書を使いながら解説と解答を合わせ、その後は参考書に載っていない過去問題を繰り返して解いて行きました。

情報処理安全確保支援士試験

初めて高度情報処理技術者試験ですが、参考書自体は全体を通した知識の整理で1冊、午後試験対策に1冊の2冊しか使っていません。

と言うのも、特に午後試験は基本的な知識を蓄えた後は、理論的に設問を読み解いて解答する必要があるため、基本知識の整理の後は参考書に書いている内容の理解で精いっぱいになっていました。

午前試験対策(基礎知識の学習)

情報処理教科書 情報処理安全確保支援士

やはり、情報セキュリティに特化した試験だけあって聞いたことはあっても仕組みまでは理解していない内容が多く、読み解くまでにかなり時間が必要でした。

加えて、ネットワークやTCP/IP、各種プロトコルを理解した上での考えられる脅威や脆弱性が説明されているため、基本情報技術者試験で使ったマスタリングTCP/IPや参考サイトのネットワークエンジニアとしてを繰り返し復習しながら読み進めていきました。

参考サイト

ネットワークエンジニアとして

基本情報技術者試験から引き続いてお世話になりました。情報セキュリティの理解にはネットワーク、プロトコルの理解が必要と痛感しました。

情報処理安全確保支援士ドットコム

こちらも、毎度おなじみドットコムさまです。

午後試験対策

情報処理安全確保支援士「専門知識+午後問題」の重点対策

応用情報技術者試験の対策と同じく、「設問を通して出題者が解答してほしい内容」が理解できるようになるまで解説と解答を合わせて参考書の問題を解いて行きました。

その後は、特定の分野に限らず片っ端から過去問題を繰り返し解いて試験本番に備えました。

参考サイト(?)

情報処理安全確保支援士試験対策セミナー

一般社団法人 情報処理安全確保支援士会(JP-RISSA)が解説してくれている対策セミナーです。