2000円のジャンク品PCで構築した自宅サーバーとベンチマーク
2022-04-23
地方都市ではジャンクPCを売っているお店は少なく、ハードオフのジャンクコーナー程度しかありませんが、古いPCが動作確認されずにジャンク品で売られている事が多いです。
もちろん、新しいPCの方が快適に使えるのはわかっていますが、古くてもまだ動くPCを何とか工夫して使うのが好きなんです。
今回はジャンクコーナーで2,000円で売られていたデスクトップパソコンにUbuntu Serverをインストールして、自宅サーバーとして稼働させます。
ジャンク品とは、そのまま使える見込みがないほど故障損耗し本来の製品としての利用価値を失っている品物。ジャンク、ジャンクパーツと呼ぶこともある。年式があまりにも古いなどで商品価値が極めて低く大した利益が見込めない商品は買取後に動作チェックをせずにジャンクコーナーに並べられている場合がある。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%82%AF%E5%93%81
思った通りにいかない事が多いのもジャンク品の楽しい点です
購入品
- CPU:Core i3-2100(3.1GHz, 2 Core, 4 Thread)
- メモリ:8GB(4GBで購入後増設)
- HDD:500GB HDD(手持ちのHDD)
- OS:Windows 7 Profeesional
軽くホコリを取って試しに電源を入れるとあっさり起動しました…。ここまで普通に使えるとジャンク品でいいのかな?と思ってしまいます。
自宅サーバーでやりたい事
正直、自宅サーバーよりもVPSを契約した方が管理は楽です。
とは言え、以下に書いているようにマイクラサーバーとマストドンインスタンスを立ち上げるのに必要にスペックではそれなりの費用が必要になります。
まずは試しに自宅サーバーとして立ち上げて、収益性を確保できる目途ができればVPSへ移行したいと思っています。
統合版マインクラフトサーバー
子ども達が自宅で、スマートフォンでもSwitchでも同じ世界を遊べるようにマイクラサーバーを作ります。現在は外部公開していませんが、将来的には特定のユーザーだけ遊べるクローズドな世界で公開する予定です。
マストドンインスタンスの構築
こちらはまだ取り掛かっていませんが、自分用のマストドンインスタンスを立ち上げる予定です。
利用規約も何もない、自分だけの自由な記録を残していく場所を作ります。
付随する機能
マストドンインスタンスの構築にあたってダイナミックDNSとSSL証明書の取得と自動更新を考えています。
OSインストール
最近のUbuntuも軽量とは言えずデスクトップ環境を快適に使うには難しいため、負荷を減らすためにUbuntu Server 20.04をインストールします。
別のWindows PCでダウンロード後、Rufusを使ってインストール用USBを作ります。
インストールは手順通りに進めますが、サーバー機として使うためIPアドレスはインストール時から固定運用にしています。
Subnet 192.168.0.0/24 ←CIDR形式(xxx.xxx.xxx.xxx/yy)で入力します
Address 192.168.0.XXX
Gateway 192.168.0.1
Name Servers DNSサーバ 好きなDNSサーバーのアドレス
Search domains 空欄
ベンチマーク結果と比較
OSインストールと必要なアップデートを終わらせた時点で、基本性能をUnixBenchで確認します。
UnixBenchのダウンロード
$wget https://storage.googleapis.com/google-code-archive-downloads/v2/code.google.com/byte-unixbench/UnixBench5.1.3.tgz
$tar -xvzf UnixBench5.1.3.tgz
$cd UnixBench5.1.3
$./Run
ベンチマーク結果(シングルコアテスト)
4 CPUs in system; running 1 parallel copy of tests
System Benchmarks Index Values BASELINE RESULT INDEX
Dhrystone 2 using register variables 116700.0 34832374.3 2984.8
Double-Precision Whetstone 55.0 4961.1 902.0
Execl Throughput 43.0 4067.0 945.8
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks 3960.0 528423.9 1334.4
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks 1655.0 147353.0 890.4
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks 5800.0 1456998.2 2512.1
Pipe Throughput 12440.0 762308.5 612.8
Pipe-based Context Switching 4000.0 183644.3 459.1
Process Creation 126.0 5441.6 431.9
Shell Scripts (1 concurrent) 42.4 5976.7 1409.6
Shell Scripts (8 concurrent) 6.0 2194.0 3656.7
System Call Overhead 15000.0 475795.6 317.2
========
System Benchmarks Index Score 1034.9
ベンチマーク結果(マルチコアテスト)
4 CPUs in system; running 4 parallel copies of tests
System Benchmarks Index Values BASELINE RESULT INDEX
Dhrystone 2 using register variables 116700.0 82963131.4 7109.1
Double-Precision Whetstone 55.0 16913.9 3075.3
Execl Throughput 43.0 10243.2 2382.1
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks 3960.0 861076.4 2174.4
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks 1655.0 238313.5 1440.0
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks 5800.0 2724981.8 4698.2
Pipe Throughput 12440.0 1965569.2 1580.0
Pipe-based Context Switching 4000.0 367159.6 917.9
Process Creation 126.0 24666.9 1957.7
Shell Scripts (1 concurrent) 42.4 17665.2 4166.3
Shell Scripts (8 concurrent) 6.0 2451.5 4085.8
System Call Overhead 15000.0 1244873.6 829.9
========
System Benchmarks Index Score 2365.7
シングルコアテストに比べて、マルチコアテストが伸びていないのはCPUがCore i3のためと思います。
VPSのUnixBench
ベンチマークの比較では、正直2,000円で購入したジャンクPCとしては十分だと思います。
マイクラサーバーとしても、最初に世界に入るには少し時間がかかりますが、それ以降は安定して動いています。
古くて安いPCでも、使い方次第で十分実用的に使えました。
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