【理解の一歩目】IPアドレスとドメイン(URL)-ネットワーク-
ICT機器やインターネットを上手に使って活用するためには、どうしてもある程度の知識やスキルが必要になります。
ここでは初学者向けの学習資料として、IT関連用語を日常の例を交えながら簡単に解説しています。
わかりやすさを優先させているため、細かい部分では正確性に欠ける表現になっている可能性もあります。正確な情報は読みづらくても参考書や教科書等で確認して下さい。
IPアドレスとドメインの違い
ネットワークを理解するために必須のIPアドレスとドメインについてです。
厳密に理解するにはIPアドレスだけでなくネットマスクやIPv6の知識も必要ですが、今回は省略しています。
IPアドレス(IPv4)
IPアドレスとは、ネットワーク(インターネット)上のコンピューターやデバイスを特定するために重複なく割り当てられている一意の番号です。
IPv4ではネットワーク部とホスト部合わせて32ビットの2進数で構成されますが、通常は人間が理解しやすいように、「192.168.1.1」のように10進数の数値で表されています。
例えるなら、コンピューターやデバイスがネットワーク上に存在する場所を、緯度と経度を使った地図座標で表示しているようなもので、コンピューターは数字だけでも正確に識別できますが、人間が数字だけで複数のコンピューターやデバイスを識別する事は難しいため、後述するドメイン(URL)を使います。
グローバルIPアドレス
グローバルIPアドレスはインターネット上で利用される(公開されている)識別可能なアドレスで、インターネット上の通信やネットワーク機器の識別に使用されます。
グローバルIPアドレスは、インターネットサービスプロバイダー(ISP)やインターネット管理機関(IANAやRIPEなど)によって割り当てられます。
ローカルIPアドレス
グローバルIPアドレスがインターネット上で利用されるIPアドレスに対して、ローカルIPアドレスはインターネットには公開されない、プライベートなネットワーク内(家庭内や職場内など)で使用されるアドレスです。
ローカルIPアドレスは一般的に「10.0.0.0/8」、「172.16.0.0/12」、「192.168.0.0/16」といった特定のIPアドレスの範囲が使われ、プライベートなネットワーク内で重複しない限りユーザーが好きなIPアドレスを選択できます。
ローカルIPアドレスはインターネット上で直接使う事はできないため、インターネット上のコンピューターやデバイスに接続するにはグローバルIPアドレスを持つルーターなどの機器が必要になります。
- 【基礎知識】NAT(NAPT)とポートフォワーディング ーネットワークー
ドメイン
ドメインは、インターネット上の特定のウェブサイトやサービスを識別するための、人間が理解しやすい名前です。
ドメインは「example.com」といった形式の文字列で表され、IPアドレスと関連付けられています。つまり、IPアドレスが示すインターネット上の地図座標を、人間が理解しやすい住所「日本 – 東京都 – ○○区 – ○○○○」で表現しているようなイメージです。
ドメインとURL
URL(Uniform Resource Locator)は、特定のウェブページやリソースがインターネット上のどこでサービスされているかを示すための文字列になります。
基本的な構文ではプロトコル(https:やftp:など)がサービスの種類を示し、ドメイン(example.comなど)がインターネット上でサービスを提供しているサーバーの場所を示しています。そして必要に応じてパスやクエリ文字列などの要素で構成されます。
例えば、“https://www.example.com/index.html“というURLは、"https"を使ってウェブサイト”example.com”のトップページにある“index.html”というファイルを表示することを意味しています。
まとめ
強引にまとめると、IPアドレスはサービスが提供されている実際のコンピューターやデバイスの位置情報(座標)になりますが、数字の羅列は人間には覚えづらいためドメイン(住所)と紐付けて理解しやすくします。
例)大阪城の地図座標と住所
さらに、プロトコルやファイルパスと組み合わせたURLとして、インターネット上のどのサーバーでどのようなサービスが提供されているかを理解できるようにしていることだと思って下さい。
例)大阪城公園の店舗・イベントなど
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