【受験】小学生から理科を伸ばすメリットは「思考力」と「総合的な判断力」が身に付くこと

・理科力が伸びると総合的な学力も伸びると考えています。
・でも、学習塾だと暗記物扱いが多いのが残念です…。
・テクニックとしては身につかないので小さい頃から家庭の環境を整える事が大切です。

学習塾の理科がなおざりだったので
長男が中学受験をしたいと言い始めたため、最近学習塾を探すようになりました。
何件かお話を聞いたり体験授業を受けて思った事ですが、偏差値の高い学校を狙う学習塾は「国語」「算数」に重点を置いて「理科」「社会」は暗記で解けるから家で学習してくださいと言う方針が多かったです。
確かに効率よく点数を上げるにはその方法でいいと思いますが…。
理科嫌いと言うか、理科がわからない子どもが増えているのも仕方ないよね、と思うようになりました。
あくまで個人的な考えですが、理科・社会とも理解を積み重ねていけば覚える事は最低限になりますし、理解できると楽しく勉強できると思います。
それに、小学生からプログラミング教育が始まっていますが、プログラミングには算数や数学の力だけでなく当然「論理的な思考力」が必要です。
そのような、点数では計りづらい「思考力」や「総合的な判断力」ですが、理科の勉強を通すと自然と身に付きやすくなると考えています。
この記事では、「理科力」を伸ばす事で思考力や判断力を含めた「学力」が身に付く理由と、小さい頃から理科を伸ばす大切さについて紹介します。

理科を理解するには全教科の力が必要
もちろんどの教科であっても全体の基礎知識は必要ですが、例えば「物理の計算は算数・数学の力が必要」になり「前提の理解や結論を表現するには国語力」、「身近な問題を理解するには社会で習った知識」など、理科には全ての教科の力が必要になります。
各教科のずば抜けた能力は必要ありませんが、習ったことを上手に使っていく事が大切になります。
特に、穴埋め問題の場合は暗記だけで対応できますが、知識・経験を基に自分の考えを記述するような問題では暗記だけでは難しいです。
当然、考え(前提・過程・結論)を人に伝わるように表現する力もいるため、実は理科には国語力もとても重要です。

どうでしょう、これだけでも理科を伸ばす事が「思考力」や「総合的な判断力」に繋がる事がわかってもらえるでしょうか?
その上実験(経験・体験)も必要
小学生も大好きな理科の実験。
実験のとても大切なところは実際に手を動かして理論通りの結果になる事を試す事ですが、教科書に書かれている通りに実験しているのにうまくいかない場合もあります。
もちろん、理論通りの結果になる事も大事ですが、色々と論文や文献を見ながら実験や研究をしてきた経験から子ども達には失敗こそとても大切な学習になるとは思っています。
うまくいかない原因は何だろう?と考えることから始まり、手技や条件を変えて再チャレンジする事、結果の比較など、学習には知識だけでなく経験が必要な事が理解できます。
テストや入試で実験をする事はありませんが、知識と理論だけではわからない事があると実感することが大切です。
身近な観点から考える事ができる
理科(科学)は元々、自然に関する知識の獲得と応用を目的に発展してきた分野のため、身近な自然や環境が学習教材になります。
子どもにとって実感しやすい内容かどうかは興味の持ち具合にとても影響しますが、身近な環境で色々なものが教材(生き物・環境・天気などなど)になるので、興味を持ちやすいところから始める事ができるのは大きなメリットです。
学年によっては習っていない分野だったりしますが、「実際に観察したり、実験をしながら説明を聞く」だけでも興味がある事は頭に残っているものです。

極端ですが、ゲームも理科(科学)の一分野です。ゲームをテーマにした勉強も(遊びに夢中にならなければ)いい題材になると思います。
好きなものに対する子どもの集中力は素晴らしいですからね。
科学的な思考力≒論理的な思考力
「科学的な思考力」と言っても具体的な定義はありませんが、一般的には習得している知識・技能を使って思考・判断することだと思います。
理科力としては、上記に加えて思考・判断した事を他者に伝えるための表現力も必要になります。
- 「なぜ?」から始まる課題の把握
- 把握した課題についての事前調査
- 課題を解決するための手段の推論・必要に応じて科学的なデータを収集
- 3.で得られた結果について考察
http://www.jfecr.or.jp/cms/zaidan/publication/pub-data/kiyou/h23_40/1-01.pdf
理科力を伸ばすためにできること
そんな理科力ですが、テストの点数などわかりやすい評価は難しく、子どもによって興味を持つ分野も違うため一概に「この方法がいいよ!」とは言えません。
商業ベースで考えると、学習塾での扱いが暗記科目になってしまうのも理解はしています。
そのため、小さい頃からの習慣や環境、時には学習塾に頼りながら経験や体験の積み重ねが重要になります。
理科に大切な想像力ですが、知らないことを想像することはできません、想像力をつけるためには経験が必要です!
家庭
理科力を伸ばすために必要な、身近な事柄に対する「なぜ?」を増やすには何よりも家庭での習慣が大切になります。
どれだけ子どもが気になっていても大人が「どうでもいい」扱いをしていたら、いくら学校や学習塾に通っていても理科力が伸びるわけがありません。小さいことでも保護者の皆さんが、子どもが思いついた「なぜ?」を拾い上げていく環境が将来的にとても大切になります。
また、子どもが興味を持っている事が一番わかるのは当然保護者の皆さんです。
長所を伸ばすためにも、家庭環境はとても大切になります。普段から、子どもが気にする事には丁寧に説明したり、自分で調べることのできる環境づくりに、子どもと一緒に取り組みましょう。
地域でも
最近では体験学習に積極的なNPO法人もありますし、公民館にも色々と情報が掲載されています。
理科だけに関わらず、体験学習の教育上の効果は大きいと言われています。地域の情報を上手に取り入れて、子どもに新しい経験を重ねてもらえればと思います。
学習塾も活用
学校の勉強に加えての家庭教育、新しい体験・経験の積み重ねで初めて基礎的な知識・経験が身に着きます。その後、子ども自身が考えをまとめるにはやはり学習塾の活用が効果的です。
オンライン授業もできる理科専門の学習塾もあります
理科だけでなく、理科を伸ばすためには全ての教科が大切です。
最後に
個人的な意向が非常に大きいですが、子どもにはテストの点数だけでなく広い「学力」を身に着けてもらいたいと思っています。
それに、勉強は大人になってからでも、いつでもできます!
遊びながら、色々な経験を重ねながら、元気にやさしく育って欲しいと思っています。
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