採って食べる企画:初級編 ノビル(野蒜)

自然の食材を取って食べる際はくれぐれもご注意ください。慣れている場合でも、常に食中毒の危険性があると考えながら採取生活を楽しんでください。
先日、散歩をしていると久しぶりにノビルを見かけたので思わず採って食べました。
5月初めで少し硬い部分もありましたが、美味しく頂きました。
やっぱり、自分で採って食べるのは楽しいですよね。皆さんにもこの楽しさを分かってもらえればと思い、採って食べる記事を作ろうと思います。
最初は、採取生活が初めてでも簡単に挑戦できるノビルをご紹介します!
ノビル
ノビルは、ヒガンバナ科ネギ亜科ネギ属の多年草。日当たりのよい土手や道端に生える野草で、全体の姿や臭いはニラに似ている。花にムカゴをつけて繁殖し、葉と地下の球根は食用になる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%93%E3%83%AB
ノビルは全国の野原・河原の土手などに自生している、身近によくある野草です。
古くから薬草としても利用されており、滋養強壮によいといわれています。食材として流通することは少ないですが、春の山菜として楽しむ人も多いようです。
よく似た毒を持つ植物もありますが何よりも匂いが特徴的なため、ちゃんと注意をしていれば間違える事も少なく、野草採取の初心者でも安心して採ることができます。
注意する植物
ノビルと似た葉をした、毒を持つ代表的な植物です。混ざって生えている場所では採らない、鑑別できないときは無理して食べないを意識してください。野草のために命を危険にする必要もありませんし…。
どちらもネギの様な匂いはしないため、匂ってみればすぐにわかります。ですが、一度にたくさん採った中に混ざったものはわかりづらくなるため注意してください。
採取時期・方法
美味しく食べることのできる時期は3月から5月初旬で、花茎があまり伸びない内に葉と鱗茎を採取します。
5月初めに下の写真の場所で採取しましたが、案外その辺にはえている事も多いです。
環境によっては犬のお散歩コースになっている事もあると思いますが、そのような場所では採取しない方が無難です。食べるにしても、生食はやめて火を通してからにしましょう。

草に混ざってますが、慣れると見極めるのも早くなりますよ。

採取の際は、鱗茎が抜けるように根元の方からゆっくりと引き抜きます。スコップやシャベルがあると楽になりますが、掘った後は埋め戻すことを忘れないでください。

ネギ坊主が付いた花茎は固い事が多い(時期により)ので、食べるのは鱗茎と葉だけにした方が美味しいです。
下処理と調理方法
- 採取できたノビルについている、枯れた葉を取り除きます。
- 流水で洗いながら、鱗茎が白くなるまで皮をむきます。
- 鱗茎の根を取り除く。
下処理が終われば、鱗茎に酢味噌をつけて生で食べる事もできます。
たくさん採れた場合は、さっと湯がいて醤油漬けにするとある程度日持ちもするため便利です。
個人的なおススメは、鱗茎・葉とも小さく刻んだ後に味噌、かつお節とあえて食べる方法です。ものすごくお酒が美味しくなるおつまみになりますよ。生のままでも美味しいですが、匂いが強いのでさっと火を通すと柔らかくなって食べやすくなります。
時期が過ぎてもムカゴの採取はできますよ。

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